信頼の開花
- Manish Nukii
- 2016年4月3日
- 読了時間: 4分

自分自身を愛する能力をなくなってしまえば、
誰も愛することはできなくなる。
それは絶対的な真実だ。
それに例外はない。
自分自身を愛することができてこそ、
他人を愛せるのだ。
しかし社会は自己愛を非難する。
それは利己的だ。
自己陶酔だという。
確かに自己愛は自己陶酔になり得るが、
そうなる必要はない。
もしそれ自身を超えて行かなかったら、
自己陶酔の状態になる。
もしそれが、
あなたをあなた自身の殻に
閉じ込めてしまうなら、
わがままの一種になる。
でなければ、
自己愛はすべての人たちを
愛することの始まりだ。
自分自身を愛する人は
いずれ愛に満ちあふれる。
自分自身を信頼する人は
誰も疑うことがない。
彼を騙そうとしている人々や、
既に彼を騙した人々に対してもだ。
そう、彼はそういう人々を
疑うことすらできない。
今、彼は信頼が他のものより
はるかにもっと大切であると、
知っているからだ。
それはあなたの人生でも
毎日、起こっている。
あなたが誰かを信頼するときはいつでも、
その人が騙したり欺いたりできなくなる。
あなたは駅のホームで座っているとする。
自分の横にいる人は知らない他人だ。
あなたはその人に言う。
「ちょっと私の荷物を見ていてくれますか。
切符を買いに行かなければならないので、
お願いします。ちょっとその荷物に
気をつけていてください」
そして、あなたは行く。
あなたは絶対にその人を信頼している。
するとその人は、あなたを
欺くことはほとんどない。
もしあなたが彼を信頼していなかったら、
彼は欺くことができただろう。
信頼はその内に魔法を持っている。
あなたが彼を信頼しているなら、
彼はどうやってあなたを
欺くことができようか?
どうしてそんなに低く
落ちることができる?
もし彼があなたを欺いたなら、
彼は自分自身を許せないだろう。
人間の意識の中には、
信頼することと信頼されることという
質がもともと備わっている。
あらゆる人々が
信頼されることを楽しむ。
それは他人からの敬意だ。
そして、あなたが赤の他人を
信頼するときは、
それはもっと強くなる。
信頼する理由がなくても
あなたは彼を信頼する。
あなたがその人を高い地位に持ち上げ、
その人をとても尊重すると、
彼がその高い地位から落ちることは
ほとんどありえない。
万が一、落ちることがありえるならば、
彼は自分自身を許さないだろう。
彼は全人生を
罪の重荷を背負って、
生きなければならない。
自分自身を信頼している人は
その美しさを知る。
自分を信頼すればするほど、
自分が開花していることに気づく。
自分が手放しと
くつろぎの状態にあることを、
落ち着き、
穏やかで、
静かで、
安息していることを知る。
そして、
あなたが人々を
より信頼し始めることは、
とても美しいことだ。
というのも、
信頼すればするほど、
あなたの静けさはますます
深まっていくからだ。
あなたの沈静さは
自らの存在の核心そのものへと
ますます深く進んでいく。
そして、
信頼すればするほど
あなたは高く舞い上がる。
信頼できる人は
いずれその論理を知る。
するとある日、
未知なるものを
信頼せざるを得なくなる。
あなたが師を信頼できるのは
未知なるものを信頼できる時だけだ。
それ以前ではだめだ。
なぜなら師とはまさに、
未知なるものを代表しているからだ。
彼は地図なきものの代表だ。
彼は、無限、果てしなきもの、
大海、野生の代表だ。
彼は神の代表だ。
あなたの実存の中にくつろぎなさい。
あなたは全体に守られている。
全体があなたの中で呼吸し、
脈打ち続けているのは
そのためだ。
いったん、全体のあなたへの
この途方もない敬意と愛と信頼を
感じ始めるなら、
あなたは自分自身の中へと根づき、
成長し始めるだろう。
自分自身を信頼するだろう。
そして、その時だけ、
あなたは私を信頼できる。
ただその時だけ、
あなたは
自分の友人たちを
自分の子供たちを
夫、妻を信頼できる。
ただその時だけ、
あなたは樹々を、
動物たち、
星、月を信頼できる。
その時、
人は
ただ信頼として生きる。
これを信頼するか、
あれを信頼するか
という問題はもうない。
人はただ単に信頼する。
信頼がほんとうに
宗教的であるということだ。
それがサニヤスのすべてだ。
サニヤスとは、
社会が為したことすべてを元に戻すことだ。
聖職者が私に反対しているのは
単なる偶然ではない。
政治家が、両親が、体制全体が
私に反対しているのは単なる偶然ではない。
それは偶然の出来事ではない。
私はその論理を、
完全にはっきり理解できる。
私は彼らが行ったことを、
元に戻そうとしているのだ。
この奴隷社会の全体を、
私が妨害している。
私の努力は、
反逆を創り出すことにある。
反逆の始まりが
自己を信頼することだ。
もし、あなたが自分自身を
信頼するよう手助けできたら、
私はあなたを助けたことになる。
他には何も必要ない。
その他はすべて、
自発的にその後に従っていく。
OSHO「アティーシャの知恵の書」より
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