マインド:こころ
- Manish Nukii
- 2016年3月23日
- 読了時間: 4分

心は言葉からできている。
言葉を使ってはいけない。
ただ沈む夕陽とその美しさを
見ることはできないだろうか?
その美しさに圧倒されないだろうか?
その荘厳さに感動しないだろうか?
言葉を持ち込むことに何の意味がある?
誰かに何かを言うように
求められたわけではない。
太陽はあなたの言葉を理解しないし、
沈みゆく夕陽に美しく輝く雲も
あなたの言葉を理解できない。
なぜ、それを持ち込むのか?
それは脇に置き、
じかに触れあうことで、
ぞくぞくと身震いを感じなさい。
目に涙があふれてきたら、
それはいい。
踊り始めたくなったら、
それもいい。
夕陽の美しさにうっとりし、
陶酔していると、
あなたはちょっとした体験を得る ―
ささやかだが深みのある体験、
ノーマインド、
無心のちょっとした一瞥を。
夜は星々でいっぱいだ。
地面に横たわり、
大地の中に消えてゆきなさい。
私たちは大地からやって来て
いつの日か永遠の休息のために
大地に戻ってゆく。
夜、時に芝生の上に横になり、
大地にの中に消え去りなさい。
星々を見つめなさい。
ただ見つめ、純粋に見つめなさい。
星の名前、星座の名前を
考え始めたりしてはいけない。
星について知っている
すべてのことを忘れて、
自分の知識をすべて脇に置いて、
ただ星を見つめなさい。
すると、突然、
コミュニオン、霊的交感が起こる。
星々はあなたの中にその光を注ぎ始め、
あなたの意識が拡大していくのを感じる。
これはどんなドラッグにもできないことだ。
ドラッグは極めて人工的な
手前勝手な有害な方法であり、
しかもそれによって知ることのできるものを、
私たちは自然に、簡単に、恵みとして
手に入れることができる。
ただ星を見ているだけで、
あなたは高揚感を覚え、
高く飛翔し始める。
生と<存在>があなたに許してくれる、
できる限り多くの機会を利用しなさい、
マインドを落とすことができる、
ただ一つの機会も逃さなければ、
だんだんとあなたもそのコツがのみ込めて来る。
それはコツだ ―
決まった方法はないのだから、
それは科学でないのは確かだ。
ある人は星に感動するかもしれないが、
ある人は感動しないかもしれない。
ある人は花に胸を打たれるかもしれないが、
ほかの人は全く影響を受けないかもしれない。
人々はあまりにも異なっており、
それを科学的に決定づける方法はない。
それは科学ではない。
それは芸術ですらない。
芸術もやはり教えることができるからだ。
だから私は「コツ」という言葉を強調する。
それはコツだ。
あなたは自分でいくつかの実験を
することによって
それを学ばなければならない。
いったんそのコツを覚えたら・・・
誰でもそのコツを覚えることができる。
なぜなら子供はみなそれと
ともに生まれてくるからだ。
子供はみな<存在>のまなざしを
持ってやって来る。
じきに私たちは彼の目にほこりを投げ込み、
彼の曇りのない鏡をほこりで覆ってしまう。
遅かれ早かれ、彼は物知りになる ―
彼が早くなればなるほど、私たちは喜ぶ。
実のところ、私たちは
子供が汚染されていることを喜んでいる。
子供は自分が物知りになることで
両親が喜んでいるのを見れば、
さらに多くの知識をため込むようになる。
彼は自分がこの生に持ってきた、
生まれながらに持っていた
コツを忘れてゆく。
大学を出るころには、
彼は神から与えられた、
最も美しいものを完全に忘れている ―
それは驚きを感じる能力、
考えることなく見る能力、
心の絶えざる妨害や歪曲を
受けとることもなく、
現実、実在と触れあいをもつ能力だ。
あなたはそれを取り戻さなければばならない。
賢者とは自分の子供時代を
取り戻した人のことだ。
彼が「二度生まれ」と
呼ばれるのはそのためだ。
イエスは言う、
「再び生まれない限り、
あなたは神の王国に入ることはできない」
神の王国はここにあるが、
あなたは再び生まれ変わらなければならない ―
ノーマインドとして
再誕生しなければならない。
私はノーマインドとして再誕生したら、
マインドを使うことができないと
言っているのではない。
マインドにはその限られた使い道がある ―
それを使いなさい。
会社で働いているときも、
ノーマインドでいなさいと
言っているのではない。
私は完璧にマインドでいなさいと言う。
マインドを使いなさい。
だが、それをひっきりなしに、
1日24時間、来る日も来る日も
持ち歩いてはいけない。
それを引きずってはいけない。
それを椅子と同じように使いなさい。
それが必要になるかもしれないと言って、
どこへ行くときも、
行く先々に椅子を持ち歩く人はいない。
いかにノーマインドでいるかを知ったら、
マインドは素晴らしい道具だ。
マインドは始めもなく、
終りもないものを知ることにかけては
無能であり、役に立たない。
マインドは誕生と死の中間に存在している。
それは誕生を超えたもの、
死を超えたものを何も知らない。
あなたは生まれる前もここにいたし、
死んだ後もここにいるだろう。
マインドの存在はごく限られており、
いたってはかないものだ。
ある日、それはやって来て、
ある日、それは行ってしまう。
あなたは永遠だ。
自らの永遠性の体験を持ちなさい。
だが、それはノーマインドを通して、
初めて起こり得る。
ノーマインドとは瞑想の別の名前だ。
OSHO「アティーシャの知恵の書」より
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